在留資格“経営・管理”の要件が、厳格化へ!?

在留資格“経営・管理”の要件が、厳格化する方向となりそうです。
元々は、海外の起業家らを日本へ呼び込み、国際競争力を高める目的での在留資格でした。
しかし、他の国に於ける同様の資格に比べると、とても要件のハードルが低く、それを悪用してビザを取得している事例も多く、問題となっていました。
そういった背景もあり、厳格化する方向で調整。
具体的には、資本金の要件が500万円だったのが、6倍の3,000万円に引き上げられるようです。
更に、これまでは資本金500万円か、国内に在住している常勤職員2名のどちらかを満たす必要がありましたが、今後は“資本金3,000万円+1人以上の常勤職員”という形になりそうです。
まだ正式に決まってはいませんが、月内に有識者会議の意見を聞き、年内の省令改正、施行を目指す…とニュースの記事にありました。
個人的にも、従来の資本金500万円というのは、ハードルとしてはやや低いかなとは感じていました。
実際に、経営・管理ビザを悪用しているケースなども報道されていました。
これらの問題を考えたら、資本金の引き上げや、要件の厳格化は必要かなとは感じます。
これまでが破格に安かったのもあり、凄く高額になったような錯覚に陥りますが、世界的な視野で見てみると、実はこれくらいでようやく標準レベルなんですよね。
実際の業務にも関わってくる分野でもあるので、今後の省令改正から施行まで注意深く見ていきたいと思います。