留学生が学校を卒業後に必要な手続きとは?

日本にいる留学生は、それぞれの留学ビザに定められた在留期間の満了日までは日本に滞在出来ます。
しかし、学校を卒業した後は、たとえ残りの在留期間があったとしても、そのまま日本に滞在することは出来ません。
基本的には、帰国するのが原則です。
もちろん、退学や中退なども同じです。
何故かと言うと、“留学”はあくまで日本の学校で教育を受けるための在留資格ですから、その機会がない場合は日本に滞在出来ないのです。
留学生の卒業後の進路は、様々なパターンがあると思います。
想定される状況別に必要な手続きを見ていきます。
■そのまま帰国する場合
卒業後に、そのまま帰国する場合は、ビザの変更手続きなどは不要です。
たた、出入国在留管理局へ、所属機関に関する届出(離脱や移籍など)はします。
窓口でも、郵送でもオンラインでも可能です。
また、マイナンバーカードを所持している方は、市区役所等に返納します。
もし、将来的に日本に戻ってくる可能性のある人は、その旨を役所で伝えれば、窓口でマイナンバーカードに返納のスタンプが押され、戻ってきます。
更に、国民健康保険証なども返却し、保険料を精算します。
もし、卒業直前に留学ビザの在留期間が満了してしまう場合は、在留期間の更新手続きが必要です。
出国準備の時間がない場合には“短期滞在”に変更申請をします。
■別の学校に進学する場合
日本の学校を卒業後に、他の日本の学校に進学する場合は、在留資格の変更手続きは不要です。
これまでと同様に日本で教育を受ける活動を続けることになるからです。
ただ、留学ビザの在留期間が満了する場合は、 出入国在留管理局に在留期間の更新申請をします。
この申請時に、卒業する学校の出席証明書や成績証明書、在学証明書、卒業証明書等と一緒に進学先の入学許可証を提出すると、進学することを前提として更新の審査がされるので、おすすめです。
■卒業後に、日本の企業へ就職する場合
日本の学校を卒業後に、そのまま日本の企業へ就職する場合は、在留資格の変更手続きをします。
就職先が決まっている場合は、出入国在留管理局で就職先での業務内容に応じた在留資格へ変更申請をすることになります。
在留資格変更許可申請の審査は、その時期にもよりますが、通常1~2ヶ月はかかるので、早めの申請準備をしましょう。